2025/12/18 23:15

こんにちは、店主です。
今回は自然巣で飼ってます!で出てきた巣礎のことをもう少し深掘りして説明します。
巣礎とは
巣礎というのは、蝋で作られたシートで巣の土台になるものです。
全体に六角形の模様が描かれていて、蜂はその模様にそって巣をつくります。
家の基礎工事を想像してもらうと良いかと。
地面をならしたあとにコンクリートで基礎をつくりますよね。
で、そのコンクリートの上に柱や壁材を積み上げていって家をつくる。
それと同じで、蜂は巣礎に描かれた模様の上に、蜜蝋を盛りあげていって巣をつくります。
巣の基礎になるものだから巣礎です。
何のために使うのか
巣礎の使用は蜂群の生産性を向上させます。
効率良くハチミツを採取することができるようになるということです。
蜂は本来、ほっといても巣を作ります。
自然な状態の巣、自然巣です。
自然巣で育つ群にはオスもメスもいて、それぞれのサイズもまちまちです。
自然ですからね。
男も女もいて、身長も体重もみんな違うのが当たり前です。
もちろんハチミツもとれます。
ハチミツを作るのは蜂の本能ですから。
ただ、これだとちょっと効率が悪い。
ハチミツを作るのはメス、働きバチだけだからです。
オスは何もしないでメシを食うだけ、効率を考えるといらない存在です。
そして働きバチのサイズも、大きい方がいい。
小さいよりも大きい方が蜜をたくさん運べますからね。
なんかいい方法ないかな、、、と昔の人は考えました。
で、作ったのが巣礎です。
巣礎を使うことでオスの数が抑制され、働きバチのサイズも大きいものに均一化されます。
巣礎の仕組み
巣礎は蜂の習性を利用して作られたものです。
蜂は有精卵がメス、無精卵がオスになります。
そして、それらは巣房の大きさで産み分けられます。
巣房というのは六角形の部屋ひとつひとつのことです。
簡単にいうと、オスとメスで育てられる部屋が決まっていて、それらは大きさがちがうんだよって話です。
オス用は大きめ、メス用は小さめになります。
「め」というのはこれらのサイズ感が大体で決まっているものだからです。
巣房の径が6ミリくらいのがオス用、5ミリくらいのがメス用みたいな感じになってます。
また、身体の大きさも巣房のサイズで決まります。
大きい巣房で育つと大きい蜂に、小さい巣房で育つと小さい蜂になります。
なので、メス用でなるべく大きいサイズの巣房を用意すれば、生まれてくる蜂を意図的に大きい働きバチにすることができます。
で、それをしているのが巣礎。
大きい働きバチになるサイズの六角形の模様をずらっと並べて、蜂がそのサイズの巣房しか作れないようにしています。
ハチミツを集めることに特化した最強の群れができるように。。。
グローバルスタンダード
このように巣礎はハチミツの生産性をあげるために作られたグッズなので、基本的にみんな使います。
生産者からすれば、ちょっとしかとれないよりはたくさんとれた方がいいですからね。
そして、これはグローバルスタンダードです。
国内だけのはなしではありません。
巣礎は世界中で使われています。
一部、手に入りにくい発展途上国では使わないスタイルが普及していますが、基本的には世界中のどこでも養蜂といえば巣礎を使います。
巣礎はグローバルスタンダードであり、近代養蜂の基本の「き」なのです。
そのうえで、、、
うちでは使ってません。
別に使っても蜂に得はないんで。
使わないことで生産性が落ちたとしてもそれはこちらの問題。
蜂には関係ありません。
逆に使わなくても蜂に悪いことは一切ない。
だったら使わなくてもいいじゃん。
君たちは自由であれ、、、
ということでうちでは使ってません。
以上、巣礎とはなんぞやという話でした。